教職員の長時間過密労働問題
「働き方実態アンケート」を公表、
「働く人びとのいのちと健康をまもる
北海道センター」の協力も得て、道教委へ要請
本日、高教組・道教組は、「働き方実態アンケート」結果を公表しました。また、過労災害の救済や労働者の立場で安全衛生活動を推進する「働く人びとのいのちと健康を守る北海道センター(通称:いの健)」から、同法人理事長の細川医師(道立学校の産業医も担当)、木幡事務局長、島田弁護士も同席し、道教委に対して、労働実態に基づく正確な把握を実施するよう要請しました。
12月12日、高教組、道教組の主催で、「STOP超勤集会」を開催しました。「働き方実
態アンケート」のまとめについて共有するため、これからのとりくみについて議論するために集会を開催しました。報告に先立ち、北海学園大学の川村先生から、大学生の指導を通して気づいたワークルール教育の重要性、問題や運動の可視化・社会化することの大切さ、その情報共有の方法について、これから教職員組合にのぞむことなどについて、お話していただきました。
労働時間の記録が働き方改善に
反映されていると「感じない」。約8割
Q 「労働時間の記録は、『業務量の適切な管理』や『教育職員の健康及び福祉の確保』に反映されていると感じますか?」
⇒学校現場の声
「校長の圧力により時間外勤務の記録を消去されてしまうことがありました。」
「労働時間の記録は勤務状況の把握とおさえていましたが、管理職によっては個別で呼ばれて『早く帰りなさいよ』『私が怒られるんだから』と言われました。」
☆授業準備や教材研究について、「46%」が「あまり取れていない」、「6%」が「まったく取れていない」と回答しています。準備が不十分なまま、授業していると感じている教員が多数いることは、超勤実態とともに、深刻な問題です。
⇒学校現場の声
「授業をするためには、それと同じ程度の準備の時間が必要ではないかと思います。ゆとりのある授業をするためにも、職員定数の増員が急務です。」
「労働時間について指導が入るのに、事務的な仕事など児童生徒や授業に関係のない業務が多すぎる。」
「働き方実態アンケート」 集計結果
回答数 1600人を超えた!
☆やっぱり! 隠れ残業が相当数、存在することが判明
出勤時、タイムカードなどの打刻をせずに仕事を始めている、または退勤打刻後に仕事を継続したことがあると回答した教職員が約3割います。その理由としては、「上限時間を越えないように」が最も多数を占め、意図的に実際と異なる記録をしているケースが見られました。また「その他」の記述には、屋外での業務、出張、部活動など、校舎の出入りだけでは計測できない場合、また、一度、帰宅して家事を済ませてから仕事を再開する場合、生徒指導や保護者対応など急な業務によって勤務時間として計測されない場合などがありました。
①出勤の打刻前や退勤の打刻後に仕事をしている教職員………………・ 約3割(28%)
②記録のない休日出勤……… 46%
③休憩時間の業務が記録なし………・ 90%
④仕事の持ち帰りがある ………・73%
しかも、持ち帰りの実態は、ほぼ記録なし。
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